東洋テクノ

Me-A工法

中間および先端に拡径部を有する場所打ちコンクリート杭工法

Me-A工法とは

Me-A工法とは、アースドリル工法の中間部あるいは先端部、もしくはその両方に拡径部分を有する場所打ちコンクリート杭であり、拡径部分による押込み方向ならびに引抜き方向の抵抗力増加が期待できます。中間部に拡径部を有するものをMe-A(1)杭、先端部のみに拡径部を有するものをMe-A(2)杭と称します。

第1回更新発行日 平成31年3月28日
原評定発行日 平成26年3月28日

特長

  • 高支持力および高引抜き耐力杭
    従来設計で考慮できなかった拡径部または拡底部の張出しによる抵抗力を考慮できるようになり、押込み並びに引抜き方向の許容支持力が従来杭と比べ大きくなります。
  • 従来工法と比べ許容支持力が大きく取れるため、杭径を細くすることができ、また引抜き抵抗のための支持層への根入れ長さも短くすることが可能なため、コンクリート量および排土量を減少できます。
  • 杭径を細くすることができ、かつ引抜き抵抗のための支持層への根入れ長さを短くすることで工期の短縮が可能となります。

施工順序 (Me-A(2)杭はnew ACE工法参照)

施工順序 施工順序

Photo

中間拡径下部掘削用Me ACEバケット(2048型)
拡径下部傾斜部掘削および底ざらい
掘起し杭
  • 軸上部径 Φ1.0m
  • 拡径部径 Φ1.5m
  • 軸下部径 Φ1.0m

技術の概要

杭姿図
Me-A(1)杭 Me-A(2)杭
中間部に拡径部を有し、先端部に拡底部を有する杭 中間部に拡径部を有し、先端部に拡底部を有さない杭 中間部に拡径部を有さず、先端部に拡底部を有する杭

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※Me-A(2)杭は、Me-A工法の支持力係数により、地盤の引抜き方向の支持力を考慮する杭に適用され、施工方法および形状はnew ACE工法と同様。

支持力の評価について
Me-A工法の支持力係数により,地盤の押込み方向の支持力のみを評価する部分
Me-A工法の支持力係数により,地盤の引抜き方向の支持力のみを評価する部分
告示に従って,地盤の許容支持力並びに引抜き方向の許容支持力を評価する部分 (中間拡径部・拡底部直近では評価しない範囲がある.先端拡底部の立上がり部は評価しない.)

コンクリートの設計基準強度の範囲(Fc:設計基準強度(N/mm2))

JIS 適合品
(JIS A 5308)
18N/mm2≦設計基準強度≦45N/mm2
呼び強度は設計基準強度と同じ値とできる.new ACE 工法(BCJ 評定-FD0277-06)の改定があった場合はそれに従う.ただし,低発熱型のコンクリートを使用する場合においては、告示1102 号第一項第三号もしくはJASS5 に定められているmSn 値を用いることとする。
大臣認定品 45N/mm2<設計基準強度≦60N/mm2
指定強度=設計基準強度+構造体強度補正値Sm とする.

軸径と拡大径の組合せ

軸径 1000
1100
1200 1300
1400
1500
1600
1700 1800
1900
2000
2100
2200
~4000
施工拡大有効径
(施工径)
1800
(1900)
2100
(2200)
2600
(2700)
3000
(3100)
3400
(3500)
3800
(3900)
4300
(4400)
4700
(4800)

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拡径部下部掘削用Me ACEバケット形式

Me ACEバケット形式 軸部径(mm) 中間拡径部径(mm) 下部傾斜角(°)
1022型 1000~1800 1400~2200 45
1331型 1300~2700 2200~3100 45
1739型 1700~3500 3100~3900 45
2048型 2000~4000 3800~4800 45

Me-A工法中間拡径部の施工手順

施工順序(1):中間拡径部と軸部を交互に掘削する方法

施工順序(2):杭先端まで軸部を掘削した後に中間拡径部および拡底部を掘削する方法

施工順序

※通常の施工は施工順序(1)により行います。施工順序(2)をご検討する場合はご相談ください。

中間拡径部掘削バケット

中間拡径部上部掘削 : new ACE  バケット

中間拡径部下部掘削 : Me ACE  バケット

ACEバケット
new ACEバケット(2248型)
ACEバケット
Me ACEバケット(2048型)

中間拡径部の浅層施工試験

  • 1.先行掘削
  • 2.拡径上部立上がり部掘削
  • 3.軸下部掘削
  • 4.拡径下部傾斜部掘削
  • 5.拡径下部傾斜部底ざらい
  • 6.掘削完了

関連資料ダウンロード