東洋テクノ

E・Rock工法

オールケーシング式拡底杭工法によって築造される場所打ちコンクリート杭工法

E・Rock工法とは

E・Rock 工法は(一財)日本建築センターから評定を受けた、オールケーシング式拡底杭工法です。岩盤および一般土質で拡底杭を築造可能で、従来のオールケーシング式場所打ちコンクリート杭と比べ、より大きな支持力を得ることが可能です。

評定番号:BCJ評定-FD0603-03(令和7年5月16日)

特長

  • 一般土質から岩盤まで幅広い地盤で拡底掘削が可能
  • コンクリートの設計基準強度Fc45N/mm2まで適用可能
  • オールケーシング工法で拡底部施工径3,500mmまで施工可能
  • 障害物撤去を行った後そのまま拡底杭の築造が可能なため工期短縮とコストカットが可能
  • オールケーシング工法併用アースドリル拡底杭工法に比べて省スペースでの施工が可能
  • 拡底翼に取付けられたスクレーパにより拡底傾斜部の堀くずを確実に収納できる

施工順序

施工順序 施工順序

コンクリートの設計基準強度(Fc)の範囲(N/mm2)

コンクリートの設計基準強度の範囲
コンクリートの種類 設計基準強度の範囲
JIS A 5308に規定されるレディーミクストコンクリート 普通ポルトランドセメントを用いる場合 24 ≦ Fc ≦ 45 (28S91 = 0N/mm2) ※1
高炉セメントB種を用いる場合 24 ≦ Fc ≦ 45 (28S91 = 0N/mm2) ※1
セメントの種類を問わない場合 24 ≦ Fc ≦ 45 ※2
建築基準法第37条第二号に基づく大臣認定を受けたコンクリート 当該大臣認定に規定されたセメントの種類とする。 24 ≦ Fc ≦ 45 ※3

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  1. ※1 評定を行った28S91を用いる場合、昭和56年建設省告示第1102号第1(以下、告示)のただし書きの規定に基づく値として、0 N/mm2とすることができる。ただし以下の場合、28S91は適用外とする。
  1. ①コンクリートの養生期間中(28日)の平均気温が10℃未満となる時期に施工する場合
  2. ②くい頭部が施工地盤面下2.0m未満となる場合(このくい体の全長のコンクリートについて適用しない)
  3. ③コンクリートの管理材齢が28日でない場合
  1. ※2打設コンクリートの調合管理強度は、Fcに昭和56年建設省告示第1102号第1の規定に適合する構造体強度補正値を加えたものとする。
  2. ※3大臣認定に規定されたとおりの調合強度によりFcを得るものとする(規定された構造体強度補正値mSnを用いる)。

E・Rock工法適用範囲

拡底ビットの形式 軸部径(mm) 拡底径(mm) 傾斜角(° )
1529型 1,500 1,500~2,900 3.60~17.00
1,600~3,000 1,600~3,100 4.60~19.20
1835型 1,800~3,000 1,800~3,500 4.08~20.00

ただし、ⅰ.立上がり部は500mm以上とする。

ⅱ.拡底部の有効径は(拡底径-100)mmとする。

 ただし、拡底しない場合は有効径=軸部径とする。

ⅲ.拡底しない場合の軸部径は1,000~3,000mmとする。

E・Rock工法適用範囲

[記号説明]A:拡底率=有効拡底面積÷軸部断面積 B:拡底径比=有効径÷軸部径


※1529型で軸部径が2.0mを超える場合および1835型で軸部径が2.3mを超える場合は事前にご相談ください。

Photo

E・Rockビット(1835型)
掘起し杭
  • 軸部Φ1.8m/拡底部Φ3.5m
  • 施工地盤:砂岩、頁岩

掘削概要図

掘削概要図

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