80MN超の大支持力を期待出来る場所打ちコンクリート杭工法
Earth-LEX®工法とは
Earth-LEX工法とは、国内最大級の拡底バケットにより、従来の築造方法で最大φ6,100mmの拡底杭の施工が可能な今までにない革新的な工法です。
杭の軸部を通常の場所打ちコンクリート杭工法で使用される掘削機によって支持層の所定深度まで掘削し、孔底部をEarth-LEX掘削機と専用の拡底バケットで拡大掘削するアースドリル式拡底杭工法です。なお、拡底部の立上がり部高さが500mmを超える場合は、立上がり部の施工は拡底バケットまたは拡幅バケットにより立上がり部の築造を行います。
評定番号:BCJ評定-FD0619-02(令和6年6月14日)
特長
- 従来の築造方法により同一円周上に拡底掘削を行うことが可能
- 拡底部施工径6,100mmまで施工可能
- 従来工法に比べ有効先端面積1.6倍以上を実現
- コンクリートの設計基準強度Fc80N/mm2まで適用可能
- 拡底部の立上がり部高さは杭に期待する支持力に応じて最大1,500mmとすることで拡底部の健全性を確保
- 拡底バケットの拡翼機構を上下分割することでトルクを押さえた拡大掘削が可能
施工順序
コンクリートの設計基準強度(Fc)の範囲(N/mm2)
コンクリートの種類 | 設計基準強度の範囲 | |
---|---|---|
JIS A 5308に規定される レディーミクストコンクリート |
セメントの種類を問わない場合 | 24≦Fc≦45 ※1 |
建築基準法第37条第二号に基づく 大臣認定を受けたコンクリート |
拡底径4.1m以下の場合 | 36≦Fc≦60 ※3 |
拡底径が4.1m超の場合でセメントの種類が普通・中庸熱・低熱ポルトランドセメントの場合 | Fc≦60 ※3 | |
拡底径が4.1m超の場合でセメントの種類が中庸熱・低熱ポルトランドセメントの場合 | 60≦Fc≦80 ※3 |
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- ※1 打設コンクリートの調合管理強度は、Fcに昭和56年建設省告示第1102号第1の規定に適合する構造体強度補正値を加えたものとする。
- ※2 当該大臣認定に規定されたセメントの種類とする。
- ※3 大臣認定に規定されたとおりの調合強度によりFcを得るものとする(規定された構造体強度補正値mSnを用いる)。
Earth-LEX杭の寸法
軸部掘削 | 軸部径(mm) | 拡底部径(mm) | 最大拡底率 | 傾斜角 |
---|---|---|---|---|
Earth-LEX掘削機 + ドリリングバケット |
2,600~4,000 | 2,600~6,100 | 5.33 | 21°以下 |
Photo

拡底バケット(KT2661型)

掘起し杭
- 軸部φ2.6m/拡底部φ6.1m
- 施工地盤:ローム層

拡底杭施工用アースドリル掘削機 ED8200H
- 最大掘削径
軸 部 :Φ3.0m
拡底部 :Φ4.8m - 最大掘削可能深度:
86.8m(拡底バケット装着時)